退職後の保険見直しで気づいた「不要な特約」年間〇万円を削減した体験談
退職後の保険料負担に悩んでいませんか
会社を退職し、年金生活に入ると、収入が大きく変わる方が多いかと存じます。現役時代はあまり気にしていなかった保険料も、毎月の固定費として家計に重くのしかかるようになることは少なくありません。
私も退職後、漠然とした将来の不安と、毎月の保険料支払いに対する負担を感じるようになりました。特に、若い頃から加入している保険は内容も複雑で、正直なところ、現在の自分に必要な保障が何なのか、よく分かっていませんでした。
長年加入していた保険の「特約」を見直すきっかけ
私が本格的に保険を見直そうと思ったのは、友人との会話がきっかけでした。彼も私と同じように退職後、保険を見直して保険料を減らしたという話を聞き、私もできるかもしれないと希望を持ったのです。
まずは、自宅に保管してあった保険証券を全て引っ張り出して、一枚一枚確認することから始めました。何十年も前の保険証券もあり、内容を読み解くのは一苦労でしたが、特に気になったのが「特約」の多さです。
主契約に加えて、災害特約、疾病特約、入院特約、手術特約など、様々な名前の特約がいくつも付加されていました。加入当時は勧められるままに付けたものや、時代の変化で必要性が薄れたものも含まれているようでした。
これらの特約一つ一つに保険料がかかっていることを改めて認識し、「もしかしたら、今の私には必要ない保障にお金を払っているのではないか」と疑問を持つようになりました。
具体的に見直した「不要な特約」
私の場合は、主に以下のような特約が、現在の状況では必ずしも必要ないと感じました。
- 現役時代の手厚い収入保障に関する特約: 万が一の際に遺族に収入を補償するような特約は、子供が独立し、年金で生活している現状では、加入時ほど手厚い保障が必要ないと感じました。
- 特定の病気にのみ対応する古い特約: 医療技術や保険制度は時代とともに変化しています。古い特約の中には、現在の公的医療保険や、後から加入した他の保険でカバーできている内容と重複している可能性があるものや、現在主流となっている治療法に対応していない可能性も考えられました。
- 過剰と思われる入院・手術給付金特約: 公的医療保険の高額療養費制度などを考慮すると、現在の入院・手術給付金が、万が一の場合に自己負担額を大きく上回る可能性があることに気づきました。もちろん、手厚いに越したことはありませんが、保険料とのバランスを考えると、適正な額に調整できないかと考えました。
保険会社への相談と見直し手続き
自分で保険証券を読み解くのは限界があったため、加入している保険会社の窓口やお客様相談室に電話で問い合わせをしました。現在の契約内容を確認してもらい、それぞれの特約がどのような保障内容で、月々いくらの保険料がかかっているのかを丁寧に教えてもらいました。
その上で、現在の私の年齢や家族構成、年金での生活状況、そして公的医療保険でカバーされる範囲などを伝え、どの特約が今の私にとって本当に必要か、見直すことで保険料がどのように変わるかを相談しました。
保険会社の担当者は、現在の契約を維持した場合と、特定の特約を解約または減額した場合の保険料を具体的に提示してくれました。また、特約を外した場合にどのような保障がなくなるのか、将来のリスクにどう備えるべきかについても説明を受けました。
いくつかの選択肢を検討した結果、現在のライフスタイルや経済状況に合わせて、必要性が薄れたいくつかの特約を整理することに決めました。手続きは保険会社の指示に従って行い、無事に変更手続きを完了させることができました。
不要な特約の整理で年間〇万円を削減
特約の見直しを終えて、新しい保険料の通知を受け取った時、正直驚きました。長年支払い続けてきた保険料が、見直し前と比較して年間で〇万円も削減されていたのです。(※具体的な削減額は個人差があります)
この金額は、年金生活を送る私たちにとって、決して小さくない額です。削減できた分を貯蓄に回したり、趣味に使ったり、万が一の医療費の備えとして積み立てたりと、家計のゆとりにつながると感じています。
見直しを検討している方へ
私の体験を通して感じたのは、加入したまま何年も見直していない保険には、現在の自分には不要になっている特約が付いている可能性があるということです。特に退職や家族構成の変化など、ライフステージが変わったタイミングで見直してみることは、家計の負担を減らす上で非常に有効だと感じました。
保険の見直しは複雑に感じるかもしれませんが、まずはご自身の保険証券を確認し、どのような特約が付いているのかを知ることから始めてみてはいかがでしょうか。分からない点は保険会社に問い合わせたり、必要であれば専門家(ファイナンシャルプランナーなど)に相談したりすることも有効な方法です。
人生100年時代と言われる今、安心して老後を送るためにも、現在の状況に合った無理のない保険の形を考えるきっかけとなれば幸いです。