年間〇万円削減!私の保険見直し術

入院〇日分は本当に必要?老後の医療保険の保障内容を見直して年間7万円を節約した体験談

Tags: 保険見直し, 医療保険, 老後, 年金生活, 保険料削減, 保障内容

年金生活で増える保険料の悩み

退職して年金生活に入り、収入が以前より減少したことで、毎月の支出を見直すようになりました。食費や趣味にかけるお金も気になりますが、固定費として無視できないのが保険料です。特に医療保険は、年齢を重ねるにつれて保険料が上がっていくため、家計への負担が増していると感じていました。

一方で、老後の健康に対する不安は増すばかりです。万が一の病気やケガに備えることは重要だと分かっています。しかし、今の医療保険で、本当に必要な保障を、適切な保険料で得られているのか、疑問を感じるようになっていました。

漠然とした不安から具体的な疑問へ

若い頃に加入した医療保険は、その頃のライフスタイルや医療事情に合わせて設計されています。契約当時は「これで安心だ」と思っていましたが、何十年も経てば状況は変わります。医療技術は進歩し、入院期間は短くなる傾向にあると聞きます。また、日本の公的な医療保険制度も手厚く、高額療養費制度があることも知りました。

こうした情報を得るにつれて、「今の私の医療保険は、本当に『入院〇日分まで保障』といった内容が必要なのだろうか」「自分にとって過剰な保障があるのではないか」という具体的な疑問が湧いてきました。漠然とした不安から、「自分に必要な保障を見極めて、無駄を省くことで保険料を節約できるのではないか」と考えるようになったのです。

私が行った医療保険の見直し方

私が行ったのは、以下のステップです。

  1. 現在の契約内容の確認 まずは、自宅に眠っていた医療保険の保険証券を探し出しました。ここには、入院給付金の日額、給付される日数上限(例えば1入院60日まで、通算1000日までなど)、手術給付金の額や種類、様々な特約(先進医療、通院、がん特約など)の情報が記載されています。正直、漢字が多くて分かりにくい部分もありましたが、特に「入院給付金の日数上限」と「特約」に注目して読み進めました。
  2. 老後の医療事情と公的保障の理解 次に、今の時代に多い病気やケガの入院期間について、インターネットや書籍で調べてみました。もちろん個人差はありますが、多くの病気で入院日数が短くなっている傾向があることが分かりました。また、高額療養費制度について改めて学びました。この制度のおかげで、医療費の自己負担には上限が設けられています。例えば、年収約156万円~約370万円の70歳以上の方の場合、1ヶ月の自己負担の上限額は約18,000円になります(多数回該当の場合)。これは、医療費がどんなにかかっても、自己負担は一定額で済むという心強い制度です。
  3. 自分に必要な保障レベルの検討 現在の契約内容、最近の医療事情、そして高額療養費制度を理解した上で、「自分にはどのような保障が必要か」を考えました。
    • 入院給付金の日数: 平均入院日数が短くなっていること、高額療養費制度で自己負担が抑えられることから、「入院〇日分まで」という日数上限を、現在の生活レベルや貯蓄で対応できる範囲まで減らせるのではないかと考えました。例えば、以前は1入院120日型でしたが、60日型でも十分に対応できるのでは、という結論に至りました。
    • 特約: 様々な特約が付いていましたが、中には公的医療保険でカバーされる範囲と重複しているものや、利用する可能性が低いと思われるものもありました。これらを見直すことで、保険料を抑えられると考えました。例えば、過去に大きな病気をしたことがなく、家族歴なども考慮して、一部の特約を外すことを検討しました。
  4. 保険会社への問い合わせ・手続き 自分で検討した内容をもとに、加入している保険会社の窓口に電話で問い合わせてみました。「入院給付金の日数上限を短くした場合の保険料はいくらになるか」「この特約を外した場合、保障内容はどのように変わるか」などを具体的に質問しました。保険会社の方は、丁寧に説明してくださり、保障内容を変更した場合の見積もりを出してくれました。

手続き自体は、必要な書類に記入して返送するだけで、それほど難しいものではありませんでした。

見直しの結果:年間7万円の保険料削減を実現

私が最終的に行ったのは、入院給付金の日数上限の見直しと、いくつかの特約を外すことでした。これにより、保障内容は必要最小限に絞られましたが、公的保障や自身の貯蓄で対応できる範囲だと判断しました。

この見直しによって、なんと年間で約7万円もの保険料削減を実現することができました。

見直して感じたこと

今回の医療保険の見直しを通して、いくつかの大切なことに気づきました。

年間7万円の削減は、年金生活の家計にとって非常に大きな助けとなります。この削減できた分のお金を、将来のための貯蓄に回したり、ささやかな楽しみに使ったりできるようになり、心にゆとりが生まれました。

保険の見直しは、少し手間がかかるように感じるかもしれませんが、一度自分の契約内容を見直してみる価値は十分にあると思います。特に年金生活に入り、家計が気になる方は、まずはご自身の保険証券を開いてみることから始めてみてはいかがでしょうか。専門家への相談も一つの方法です。

必要な保障は人それぞれです。私のような体験談が、ご自身の保険を見直すきっかけとなれば幸いです。