年間〇万円削減!私の保険見直し術

退職で収入が減ったならここを見直す!不要な死亡保障を整理して年間10万円削減した体験談

Tags: 保険見直し, 保険料削減, 年金生活, 退職後, 死亡保険, 必要保障額

退職後の家計、保険料の負担を感じていませんか?

年金生活に入り、毎月の収入が現役時代より減少したと感じている方は少なくないと思います。日々の生活費に加え、予想される医療費や介護費への備えなど、将来への不安から「できるだけ家計の負担を減らしたい」と考えるのは自然なことです。

そんな中で、毎月または毎年支払っている保険料が、以前より重くのしかかるように感じられるかもしれません。特に、若い頃や現役時代に加入した保険は、今のライフスタイルや家族構成に合わなくなっている可能性があります。

今回は、私自身が退職後に保険を見直し、特に「不要になった死亡保障」を整理することで、年間10万円もの保険料削減に成功した体験談をお話しします。難しいことは一つもありませんでした。大切なのは、「今の自分にとって、本当に必要な保障は何か?」を考えてみることです。

私が保険を見直そうと思ったきっかけ

私が会社を退職し、本格的に年金生活に入ったのは65歳の時でした。現役時代はそれなりの収入がありましたが、年金だけでは家計のやりくりに少し工夫が必要だと感じ始めました。

家計簿を見返してみると、食費や光熱費などの生活費は工夫次第で節約できますが、保険料は毎月決まった金額が出ていくため、大きな固定費だと気づきました。私は会社員時代に家族のために手厚い保障が必要だと考えて、いくつかの保険に加入していました。子どもが独立し、妻との二人暮らしになった今、この保険が本当に必要なのか疑問に思い始めたのです。

特に気になったのは、大きな死亡保障がついた保険でした。もしもの時に遺された家族の生活を支えるために入っていましたが、妻には私の年金とは別に、妻自身の年金や貯蓄があります。また、子どもたちもすでに独立しています。果たして、今も現役時代と同じような大きな保障が必要なのだろうか、そう考えるようになったのが、保険見直しを具体的に検討し始めたきっかけです。

「必要保障額」を冷静に考えてみる

保険を見直すにあたり、まず考えたのが「必要保障額」についてです。これは難しい言葉のように聞こえるかもしれませんが、要は「もし、自分に万が一のことがあった場合、遺された家族が生活していくために、あといくらお金が必要になるか」という考え方です。

現役時代であれば、これからかかる子どもの教育費や住宅ローンの残高、そして配偶者が受け取る遺族年金だけでは不足する生活費などを考慮して、数千万円単位の死亡保障が必要になることもあります。

しかし、退職して年金生活に入り、子どもが独立している場合はどうでしょうか。遺された配偶者には遺族年金が入る場合がありますし、これまでの貯蓄もあります。住宅ローンがない方も多いでしょう。そう考えると、現役時代と同じような大きな死亡保障は必要ない、あるいは、以前より少ない保障で十分なケースが多いことに気づきます。

私は、もし私に万が一のことがあった場合、妻が受け取るであろう公的な遺族年金の額、貯蓄、そしてこれからの生活費を具体的に書き出してみました。そして、「この金額があれば、妻は大きな心配をせず、つつましく暮らしていけるだろう」という金額を、自分なりに計算してみたのです。

その結果、現在加入している死亡保障額が、私の計算した必要保障額よりも大幅に大きいことが分かりました。これが、「保険料を削減できるのではないか」という確信につながりました。

不要な死亡保障を整理する方法

私の場合、過剰だと感じた死亡保障を整理するために、いくつかの方法を検討しました。

まず、加入している保険の「保険証券」を確認しました。保険証券には、契約している保障内容や保険金額が詳しく書かれています。証券を見るのは少し億劫に感じるかもしれませんが、「死亡保険金がいくらになっているか」など、自分が確認したい箇所だけを見るようにすれば、それほど難しくはありませんでした。

私の保険証券には、現在のライフスタイルでは明らかに過剰と思われる死亡保障がついていることが改めて確認できました。

次に、その保険会社に連絡を取り、保険契約の見直しについて相談してみました。電話で問い合わせたのですが、担当の方は丁寧に話を聞いてくださり、「死亡保障額を減額する」「不要な特約を外す」といった選択肢があることを教えてくれました。

私は、計算した現在の必要保障額に合わせて、死亡保障額を減額することを選択しました。保険会社に所定の書類を提出し、手続きを進めました。手続き自体は、送られてきた書類に記入して返送するだけで、思っていたよりもずっと簡単でした。

もし、複数の保険に入っていてどれから見直せば良いか分からない場合や、自分で判断するのが難しいと感じる場合は、保険会社の窓口や、中立的な立場の保険相談窓口に相談してみるのも良い方法だと思います。私も最初は少し不安でしたが、専門家のアドバイスを聞くことで、自分の状況に合った最適な方法を見つけやすくなりました。

年間10万円の保険料削減に成功!

保険の減額手続きが完了した後、次に引き落とされる保険料を見て驚きました。見直し前と比較して、月々の保険料が大幅に減っていたのです。計算してみると、年間で約10万円もの保険料削減になっていました。

これは私にとって大きな金額です。削減できた保険料は、老後の旅行資金や、万が一のための予備費として貯蓄に回すことができるようになりました。

保険料が減ったことで家計の負担は軽くなりましたが、不思議なことに、将来への安心感が減ったわけではありません。むしろ、今の自分に必要な保障額をきちんと計算し、それに合わせて保険を整理できたことで、「本当に必要な備えはできている」という確信を持つことができました。過剰な保障に無駄なお金を払っていたという不安がなくなったのです。

まとめ:まずは「今の必要」を考えることから

退職後の保険見直しは、難しく考えすぎる必要はありません。まずは、今、そしてこれからのご自身の生活を考えた時に、「もしものことがあった場合、残された家族はどのくらいのお金があれば安心できるだろうか?」という視点で、「今の必要保障額」を考えてみることから始めてみてはいかがでしょうか。

必要であれば、現在加入している保険証券を確認し、今の保障内容がその「今の必要」に合っているかを見てみてください。もし、私のように過剰な保障があると感じたら、保険会社に相談してみるのが次のステップです。

保険は人生のステージに合わせて見直すことが大切です。特に収入が減る退職後は、保障内容を見直す絶好の機会と言えます。無理のない保険料で、今の自分に必要な安心を手に入れてください。私の体験談が、皆さまの保険見直しのヒントになれば幸いです。