一人で限界を感じた私が、プロと二人三脚で年間7万円削減できた保険見直し体験談
年金生活、増える保険料負担への不安
会社を退職し、年金生活に入って数年が経ちました。現役時代に比べて収入が減ったことで、毎月の支出に対して一層敏感になっています。特に、長年払い続けている保険料は、家計にとって無視できない負担でした。このまま払い続けていくのが難しくなるのでは、という不安を感じ始めたのです。
子どもたちも独立し、家族構成も現役時代とは変わりました。若い頃に加入した保険が、今の自分に本当に必要な保障内容なのか、保険料に見合ったものなのか、見直す必要があることは頭では理解していました。しかし、いざ保険証券の束を前にすると、複雑な用語やカタカナの羅列に目が眩み、どこから手をつけて良いか分かりませんでした。
一人での見直しに限界を感じて
何とか自分で保険を見直そうと、保険証券を引っ張り出して眺めてみました。しかし、加入した時期がバラバラな上に、内容も商品名も異なり、それぞれの保険がどのような保障をしてくれるのか、全体像が全く掴めません。特約の名前を見ても、それが何を意味するのかピンと来ず、保障が重複しているのかどうかも判断できませんでした。
インターネットで調べようともしましたが、専門用語が多く、どの情報が自分に合っているのかを選ぶのも一苦労です。数時間格闘してもほとんど進まず、一人での見直しは難しいと感じ、諦めそうになりました。このままでは、不要な保険や過剰な保障に高い保険料を払い続けることになってしまいます。
プロに相談するという選択肢
そんな時、友人から「保険の見直しは、専門家に見てもらうのが一番手っ取り早いし安心できるよ」というアドバイスをもらいました。正直、保険のプロに相談するというのは敷居が高いように感じていましたが、一人で悩んで時間ばかりが過ぎていくよりは良いかもしれない、と思い直しました。
いくつか相談窓口を調べて、中立的な立場からアドバイスをくれるというファイナンシャルプランナー(FP)に相談してみることにしました。電話で予約を取り、自宅からあまり遠くない相談室を予約しました。複雑な手続きは、対面で直接話を聞きながら進める方が安心できると思ったからです。
プロと二人三脚で見えた「ムダ」
相談当日、私は持っている全ての保険証券を持参しました。FPの方は、私の話を丁寧に聞いてくださり、現在の収入状況、今後のライフプラン(年金生活、老後の生活費、健康状態の不安など)、そして保険に関する悩みや疑問を一つずつ確認してくださいました。
次に、持参した保険証券をFPの方が一枚ずつ確認し、それぞれの保険の内容、保障期間、保険料、特約などを分かりやすく整理してくださいました。素人が見ても分からなかった保険証券が、FPの手にかかると、まるで霧が晴れるように明確になっていくのを実感しました。
FPの方は、私の年齢や健康状態、年金以外の貯蓄状況、そして日本の公的な医療保障(高額療養費制度など)について説明してくださり、それらを踏まえて、現在の私に必要な保障内容と、必ずしも必要ではない保障内容を提案してくださいました。
特に驚いたのは、いくつかの保険で保障が重複していたこと、そして若い頃に加入した生命保険の死亡保障が、今の私のライフスタイルでは過剰になっていたことです。また、自動更新で保険料が上がっていた医療保険に、今はあまり必要性を感じない特約が付いていたことも分かりました。
具体的な削減提案と実行
FPの方は、私の状況に合わせて、具体的な保険の見直し方法を複数提案してくださいました。
例えば、
- 死亡保障が過剰になっている生命保険の一部を「減額」すること
- あまり使わない特約が付いている医療保険から、本当に必要な保障内容の医療保険に「切り替え」る、あるいは不要な特約だけを「解約」すること
- 払い込み満了が近い、あるいは既に払い込みが済んだ保険も含め、全体として無駄がないか確認すること
などです。
それぞれの方法によるメリット・デメリット、そして保険料削減効果について、専門用語を避け、非常に分かりやすい言葉で説明していただきました。疑問に思ったことはその都度質問し、納得した上で見直し内容を決定しました。
年間7万円の保険料削減を実現
FPの方に提案していただいた内容を実行した結果、私の保険料は年間で約7万円も削減できました。
具体的には、
- 生命保険の死亡保障を減額することで、年間約3万円の削減。
- 加入中の医療保険の不要な特約を解約することで、年間約2万円の削減。
- 保障内容が重複していた部分を整理することで、年間約2万円の削減。
という内訳です。
もちろん、削減できたこと自体も大変嬉しいのですが、それ以上に、自分の保険の状況を正確に把握し、今の自分に必要な保障内容を理解できたこと、そして納得した上で見直しを実行できたことに大きな安心感を得ています。一人で悩んでいた時には感じられなかった、晴れやかな気持ちです。
まとめ:一人で抱え込まず、専門家の力を借りましょう
保険の見直しは、確かに複雑で面倒に感じられるかもしれません。特に年金生活に入り、新しいことを学ぶのが億劫に感じる方もいらっしゃると思います。私自身、最初は一人で何とかしようとして挫折しかけました。
しかし、私の体験を通じて、専門家であるFPの方に相談することが、いかに効果的で、かつ精神的な負担を減らす方法であるかを実感しました。プロの知識とサポートがあれば、複雑に見える保険も整理でき、自分にとって最適な形に見直すことが可能です。
もし、あなたも保険の見直しを考えているけれど、一人では難しそうだと感じているのであれば、ぜひ専門家への相談を検討してみてください。中立的な立場のFPなど、信頼できるパートナーを見つけることが、保険料削減と安心の両方を手に入れるための近道になるでしょう。私の年間7万円削減体験が、あなたの保険見直しの一歩を踏み出すきっかけになれば幸いです。