保険相談を活用して年間8万円を削減!加入時期が古い保険を見直した私の体験談
年金生活で感じた保険料の重み。なんとなく払い続けていた古い保険
退職して年金生活に入り、それまでとは収入が大きく変わりました。日々の生活費を見直す中で、毎月引き落とされる保険料の金額が、以前よりも重く感じられるようになったのです。
これまでの人生で、勧められるまま、あるいは必要だと思って加入した保険がいくつかありました。生命保険、医療保険、がん保険、養老保険など、保険証券を確認すると、契約時期もバラバラで、中には20年以上前に加入したものもあります。正直なところ、それぞれの保険がどんな保障内容で、なぜ加入したのかもあいまいになっているものもありました。
「この保険、本当に今の自分に必要なのだろうか」「もっと保険料を安くできないだろうか」
そう思いながらも、保険の仕組みは複雑に感じられ、自分で一つずつ見直すのは難しいと感じていました。保険証券を見ても専門用語が多く、どこから手をつければ良いか分かりません。そのまま「なんとなく」払い続けている状態でした。
しかし、このままでは家計の負担が大きいままです。特に、今後もし病気や介護が必要になった場合のことも考えると、現在の保険が今の状況に合っているのかどうか、きちんと確認しておきたいという気持ちも強くなりました。
一歩踏み出すきっかけは「保険相談」という選択
自分で調べることに限界を感じていた時、知人から「保険の専門家に無料で相談できる場所がある」と聞きました。保険ショップやFP(ファイナンシャルプランナー)の方に相談すれば、加入している保険の内容を一緒に確認してもらい、今の自分に必要な保障は何か、無駄はないかなどを客観的にアドバイスしてもらえるとのことでした。
それなら、自分一人で悩むよりも専門家の力を借りた方が早いし確実だろうと考え、自宅の近くにある保険ショップに予約を入れてみました。
相談に行くにあたり、これまでに加入したすべての保険の保険証券を用意しました。かなりの量になり、改めて自分がこれだけの保険に入っていたのかと驚きました。
相談日当日、担当の方にこれまでの保険証券をすべてお渡ししました。担当の方は、急かすこともなく、一つずつ丁寧に内容を確認してくれました。私の現在の年齢、家族構成、年金生活であること、そして今後の生活で心配なことなどをゆっくりと聞いてくれました。
古い保険の中身を「見える化」して気づいたこと
担当の方の説明は、専門用語を使わず、とても分かりやすかったのが助かりました。私の加入している一つ一つの保険について、「これは〇〇の保障ですね」「いつ頃加入されたもので、保険料は月々〇円です」と整理して教えてくれました。
長年しまい込んだままだった保険証券の内容が「見える化」されたことで、自分がどんな保険に、いくら払っているのかを初めて正確に把握できたのです。
そこで気づいたのは、いくつか加入時期が古い保険が、現在の私の状況と比べて「過剰な保障」になっていたり、あるいは「現在のニーズに合わない内容」になっていたりする可能性があるということでした。
例えば、若い頃に家族のために加入した生命保険は、すでに子どもが独立している今の状況では、当時ほどの死亡保障は必要ないかもしれません。また、医療保険も、加入当時は公的医療保険制度の内容をよく理解せずに加入しましたが、現在の高額療養費制度などを考慮すると、保険で備えるべき範囲が違ってきている可能性がありました。
公的保障を知り、本当に必要な保障を見極める
担当の方は、私たちが利用できる公的な医療保険制度や介護保険制度についても改めて丁寧に説明してくれました。例えば、病気や怪我で医療費が高額になった場合でも、自己負担には上限が設けられている高額療養費制度があること。また、要介護認定を受けた場合に受けられる公的なサービスについてなども教えていただきました。
これらの公的な保障でカバーできる範囲を理解した上で、では「足りない部分」や「自分が特に備えておきたい部分」はどこなのか、を一緒に考えていきました。これにより、「保険で備えるべきは、公的保障ではカバーしきれない部分だ」ということが明確になり、漠然とした不安が整理されました。
古い保険の中には、解約する以外にも、保険料の支払いをやめて保障額を少なくする「払済保険」や「減額」といった選択肢があることも教えてもらいました。それぞれの選択肢のメリットとデメリット、将来どうなるのかを具体的に説明してくれたので、自分にとって何が最善なのかを落ち着いて判断することができました。
無理なく安心、そして年間8万円の削減へ
担当の方とじっくり相談し、私の現在のライフスタイルと今後の計画に照らし合わせて、いくつかの古い保険を見直すことにしました。
具体的には、
- すでに十分な貯蓄があること、子どもが独立していることから、古い終身保険の一部を減額しました。
- 今の医療制度や自分の健康状態、そして公的保障でカバーできる範囲を考慮し、加入時期が古い医療保険を見直し、より現在のニーズに合った保障内容のものに変更しました(結果的に保険料が下がりました)。
- なんとなく払い続けていた、別の目的の古い保険を、現在の家計への影響を考えて解約しました。
見直しの手続きは、担当の方のサポートもあり、スムーズに進めることができました。
そして、見直しが完了した後、毎月の保険料を確認して驚きました。見直し前と比べて、月々の支払いが約6,700円も減っていたのです。これは、年間で計算すると約8万円もの削減になります。
長年「なんとなく」払い続けていた古い保険に、これほどの無駄があったのかと、正直、衝撃でした。しかし、同時に、勇気を出して見直しに踏み切って本当に良かったと感じています。
まとめ:古い保険の見直しは、安心と家計のゆとりにつながる
今回の体験を通じて、保険は一度加入したらそのまま、ではなく、自分のライフスタイルや状況の変化に合わせて定期的に見直すことが非常に重要だと実感しました。特に、加入時期が古い保険は、今の時代や自分の状況に合わなくなっている可能性が高いかもしれません。
そして、自分で判断するのが難しければ、保険の専門家(保険ショップなど)に相談することは、とても有効な手段です。プロの視点から、自分の加入している保険や必要な保障について、分かりやすくアドバイスをもらえます。
私のように、退職して年金生活になり、家計の負担を減らしたいと考えている方。あるいは、なんとなく古い保険を払い続けているという方は、一度ご自身の保険証券を確認し、専門家に相談してみてはいかがでしょうか。
無理のない範囲で必要な保障だけを持つことで、家計にゆとりが生まれ、同時に将来への安心感も得られるはずです。