月払いから年払いに変更して年間5万円節約できた私の保険見直し体験談
年金生活、保険料の負担を感じ始めた時に気づいたこと
会社を退職し、年金生活に入って数年が経ちました。現役時代に比べて収入が減ったことで、毎月の支出をより意識するようになりました。特に固定費の中で大きな割合を占めるのが保険料です。医療保険や生命保険など、若い頃から加入しているものがいくつかあり、まとめて見ると結構な金額になっていることに改めて気づきました。
「このまま払い続けて大丈夫だろうか」「もっと保険料を安くできないか」そんな漠然とした不安を感じ始めたのが、保険を見直そうと思ったきっかけです。ただ、保険のパンフレットや契約書は専門用語が多くて難しく、どこから手をつければ良いのか分かりませんでした。
そんな時、知人との話の中で「保険料の支払い方法を変えるだけで安くなることがある」と聞いたのです。目から鱗でした。私は長年、すべての保険料を月払いで支払っていました。これは会社員時代、お給料から天引きや口座振替で毎月支払うのが当たり前だったからです。特に疑問に思うこともなく、そのまま続けていました。
月払いから年払いへ、問い合わせて分かった節約効果
支払い方法を変えるだけで節約できるかもしれない。そう聞いて、まずは加入している保険会社に問い合わせてみることにしました。電話で「保険料の支払い方法について相談したい」と伝えると、担当の方が丁寧に対応してくれました。
私の契約内容を確認してもらい、現在の月払いから年払いに変更した場合に保険料がどう変わるか試算をお願いしました。すると、担当の方から思いがけない説明がありました。多くの保険会社では、保険料をまとめて1年分支払う「年払い」を選択すると、月払いを12回繰り返すよりも保険料の総額が安くなるというのです。これは、保険会社にとって手続きの手間が減るなどの理由から設けられている割引なのだそうです。
具体的な割引率や削減額は保険の種類や契約内容によって異なるとのことでしたが、私のいくつかの保険について試算してもらった結果、すべてを年払いに変更した場合、年間で約5万円もの保険料が削減できることが分かったのです。
正直、支払い方法を変えるだけでそんなに変わるものなのかと驚きましたが、同時に「もっと早く知っていればよかった」とも思いました。年間5万円といえば、年金生活者にとっては非常に大きな金額です。趣味に使ったり、万が一の医療費のために貯蓄に回したりと、使い道はたくさん考えられます。
変更手続きは意外と簡単でした
年間の保険料が5万円も安くなるなら、これはぜひ変更するべきだと考えました。手続きは難しいのではないかと少し不安でしたが、担当の方の説明はとても分かりやすく、心配していたほど複雑ではありませんでした。
私の場合は、保険会社から送られてきた簡単な書類に必要事項を記入して返送するだけで手続きが完了しました。オンラインでの手続きも可能とのことでしたが、私は慣れている郵送を選びました。電話で問い合わせてから手続き完了まで、スムーズに進んだ印象です。
ただし、年払いに変更するということは、年に一度まとまった金額を支払う必要があるということです。私の場合は、年金の支給月と年払いの引き落とし月を考慮して、家計への負担が少なくなるように調整できるか相談し、無理のない範囲で変更を進めました。年金生活では収入のタイミングが決まっていますので、この点は事前にしっかり検討することが大切だと感じました。
保険料の支払い方法を見直して得られた安心感
月払いから年払いへの変更が完了し、実際に削減された保険料を見て、改めてその効果を実感しています。年間5万円の削減は、年金生活の家計にとって大きなゆとりを生み出してくれました。
今回の経験を通じて、保険は一度加入したら終わりではなく、その時々のライフスタイルや経済状況に合わせて見直すことが重要だと痛感しました。そして、見直しというと保障内容の変更や保険自体の解約など、難しいことを考えがちですが、このように支払い方法を変えるといった、比較的簡単な手続きでも保険料を節約できる方法があることを知りました。
もちろん、すべての保険で年払いが可能だったり、大きな割引があったりするわけではないかもしれません。しかし、まずはご自身の加入している保険の支払い方法を確認し、保険会社に問い合わせてみる価値は十分にあると思います。
もし、私のように長年同じ支払い方法を続けている方がいらっしゃれば、一度立ち止まって「本当にこのままで良いのだろうか?」と考えてみてはいかがでしょうか。そして、少しでも保険料負担を減らしたいと感じているのであれば、まずは保険証券を確認し、保険会社に連絡してみることをお勧めします。専門の担当者が、あなたの状況に合わせたアドバイスをしてくれるはずです。ほんの少しの手間で、年間〇万円もの節約につながる可能性を知っていただけたら嬉しく思います。